台湾、台北/米国、ワシントンD.C.| 2020年10月16日
タイムリーかつ包括的な特許データを元に、特許分析ソリューションを提供するInQuartik は、Unified Patentsとストラテジックアライアンス(戦略的提携)を結ぶことを発表しました。Unified Patentsは、特定の技術分野において、不実施主体(NPE)による特許の濫用を抑止することを目的とした組織です。この提携により、Patentcloudの米国特許の無効資料調査の効率化ツール「Quality Insights」がUnified Patentsの「Patroll」プラットフォーム上で利用可能になります。クラウドソーシングによる先行技術のデータ収集を通じて、パテント・トロールが保有する特許を無効化することを目指します。
テクノロジーがビジネスのあらゆる面でますます重要な役割を果たすいま、競争力を維持するための技術開発に集中できるよう、企業は健全な特許環境を重要視しています。グローバルな会員ネットワークを誇るUnified Patentsとの連携で、特許の有効性判断のための最先端の分析ソリューションが提供可能になり、より効率的な知財システムの構築を実現できます。
Unified Patent「Patroll」のユーザーは、「Quality Insights」にアクセスして、独自の関連先行技術(セマンティック関連)の資料を利用することができます。AIを利用したセマンティック技術より、意味的に類似している特許文献(IP5およびWIPO)など、他社特許の無効事由に使用可能な先行技術が自動的に提示されます。
また、Unified Patentsのユーザーは、Quality Insightsの7日間無料トライアルが可能で、2つの特許有効性レポートを閲覧いただけます。さらに、より多くの先行技術を効率的に特定できる特許有効性レポート完全版を、割引価格で利用することができます。
- 審査やIPRにおいて挙げられた引例(先行技術)を時系列でレビュー
- データ収録範囲を対応特許(ファミリーメンバー)に拡大し、より多くの先行技術文献を特定することで、効率的な無効資料調査を実現可能
- 最大6段階まで係争特許の後方引用または前方引用が収録されており、新規性、進歩性等の特許要件を否定する根拠となる先行技術を徹底的に網羅
“特許の質という概念は、特許制度が誕生した頃から存在しています。より質の高い知的財産分野のエコシステムが、技術開発と知財専門家の双方にとって不可欠であると考えています。InQuartikとUnified Patentsのパートナーシップは、特定の技術分野においてパテントアサーション(PAE)をUnified Patentsが把握することで、特許の有効性判断のマイルストーンとなるでしょう。”
– Y.P. ジョー,InQuartik社創業者兼CEO
Unified Patents のグローバルネットワークと InQuartik の先駆的な分析ソリューションを結びつけた業務提携により、双方とも市場の需要を満たしていきます。InQuartikとUnified Patentsのパートナーシップは、パテント・トロールが保有する質の低いの特許に対して「支払い拒否」の信条を支持し続け、より良い世界的な知財コミュニティの構築を目指します。
Unified Patents
Unified Patentsは、会員制の国際組織で、特許の質を向上させ、特定の技術分野(Zones)における根拠のない又は無効な特許権の主張を抑止することを目的に企業支援活動を行っています。その活動は、標準必須特許(SEP)保有者や特許不実施主体(NPE)による主張が多い、Zonesを中心に行われています。Unified Patentsは、特許主張の抑止目標を達成するための独立した組織であり、ベンチャー企業や中小企業を無料で支援しています。
InQuartik
InQuartikは、特許データを実用的なインサイトに変換し、AI技術を駆使したソリューションを提供することに特化した知財インテリジェンス企業です。90カ国以上の1億件以上の特許文献のデータベースを持つInQuartikは、業界のリーダー的存在です。Patentcloudを通じて、知的財産の専門家と法律事務所をサポートします。Patentcloudは効率的な特許ライフサイクル管理、及びより高い品質で業務が遂行できる環境を実現します。
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